日本のテレビドラマの海外進出を目指して開催された「国際ドラマフェスティバル」で、「東京ドラマアウォード」グランプリに、TBS系「日曜劇場」で放送された「JIN―仁―」がグランプリを受賞した。
「JIN」は大学病院の脳外科医が江戸時代末期にタイムスリップして数々の治療を行うというストーリーで、勝海舟、坂本龍馬、緒方洪庵、新門辰五郎ら実在の人物も登場するダイナミックな医療SFドラマ。20%前後の視聴率を叩き出すヒットとなった。
ドラマアウォードでは主演男優賞に「JIN」の南方仁(みなかた じん)役の大沢たかお、プロデュース賞に石丸彰彦が受賞したほか、アジアの番組バイヤーたちが「海外で売れる商品」を投票で決める「アジア賞」も獲得した。「JIN」は10月初め(2010年)にフランスカンヌで開催された世界最大のコンテンツ見本市でも受賞していて、今後、海外での放送が増えそうだ。
また、国内では来年4月からの続編放送が決まっている。坂本龍馬が暗殺されたところで終わっている前作からどう話が発展していくのか、仁は現代に戻れるかなど、スリリングな謎がまだまだ明らかにされていない。続編もヒットドラマになりそうだ。(テレビウォッチ編集部)