きのう(2010年9月30日)衆院予算委員会で行われた「中国漁船衝突事件集中審議」は、「大荒れ」と番組のキャプションは示す。船長を釈放した那覇地検の判断に、「政治介入があったのでは」と繰り返し追及する野党に対し、政府側は「なかった」と否定するばかり。「大荒れ」の原因は、質問者が菅総理の答弁を求めているにもかかわらず、そのたびに仙谷官房長官が答えようとしたからのようだ。
菅首相じゃ「なに言い出すかわからない」
MCみのもんたが「なんで仙谷さんなんですか」とゲストの伊藤惇夫(政治アナリスト)に尋ねる。「総理に答えさせると何を言うかわからないから、自分がやるという思いではないか」と伊藤。伊藤によれば、内輪で「陰の総理」と呼ばれている仙谷が、政権全体をコントロールしている可能性がきわめて高いそうだ。
コメンテーターの与良正男(毎日新聞論説副委員長)も「外交の話であり、法律の話であり(仙谷さんは元弁護士ですからねと注釈を入れる)、検察と政治の関係であったりと、微妙なことなので仙谷さんが答えちゃう」と説明する。
フジタの社員3人の解放につながったと見られる細野前幹事長代理の北京訪問も、官房長官が関わっていたといわれる。総理の影が薄くなるばかりだ。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト