何を聞かれても即答する。よどみない口調。満面の笑み……。仏頂面のいつもの小沢一郎とは別の小沢一郎がそこいた。民主党代表選に出馬した小沢一郎前幹事長が今朝(2010年9月3日)の「スーパーモーニング」に生出演した。
「強制起訴されたら同意しますよ」
小沢を迎えたのは、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、大谷昭宏(ジャーナリスト)、 山口一臣(「週刊朝日」編集長)、三反園訓(テレビ朝日解説委員)のコメンテーター陣だ。
鳥越「いま表舞台に出てきたのはなぜか」
小沢「国民が政権を代えた。ここで失敗したら民主主義が危うい。予算編成や政権運営を見ても、自民党と同じじゃないかという感じを持たれている。交代が意味ないと思われたら終わり」
小木逸平アナ「政治と金で検察審査会が起訴となったら、同意(首相の同意が必要)するか」
小沢「同意します。やましいことはありませんから。検察の捜査で不正はないと証明されてる」
大谷「オレにオレが同意する(笑い)。検察が起訴できなかったものをたとえ起訴しても無罪でしょう。しかし、説明責任はあるのでは?」
小沢「政倫審はボクが作った。強制捜査権はないんだから、それ以上何を説明すればいいのか」
「仕組みを変えれば予算は出てくる」
小木「景気対策は?」
小沢「(菅首相のいう)雇用はその通り。そのために何をするかだが、予算の一律削減は今まで通りのやり方。役人にはそれしかできない。優先順位をつけて、政策経費を切ることは政治家だけができる。最終決定するのは総理大臣だけ」
山口「財政難について、菅さんと認識が違うようだが」
小沢「仕組みを変えればお金は出てくる。公共事業の補助金が地方は自由に使えない。自由に使えれば7割でいい。それでもっといい行政ができる」
大谷「マニフェストの実行は可能か」
小沢「可能です。要らないものを削る。予算を付けない」
山口「鳩山さん、菅さんができないことが、なぜ小沢さんならできるか」
小沢「おふたりの努力は否定しません。ただ、最後は総理の決断なんです」
子ども手当、女性の就労、円高、政治の透明性、雇用と格差、核の問題 から普天間まで、たっぷり1時間、言葉が途切れることはなかった。
三反園から最後に「女性の支持が低いですね」と言われて苦笑い。完全に小沢ペースだった。大谷も「われわれの方がよっぽど口べた」