<ホタルノヒカリ2(日本テレビ系水曜午後10時)>もうあれから3年もたつのね。あの可愛すぎる「干物女」雨宮蛍が帰ってきた。いくらジャージでゴロゴロしたって、缶ビールをグビーッ、プハーッとやったって、綾瀬はるかだもの、可愛いったら可愛い。高野部長(藤木直人)を「ぶちょお」とヒラガナで呼ぶのも可愛い。3年前同様、「いったい、どこが干物なんじゃい!」とツッコミたくなるが、そこは抑えて、と。
高野部長のセリフにも「アホミヤ、お前、やせたな。やせて大人の女になった」とあるが、ほんとにやせた。テレビでは実物より太って映るらしいから、綾瀬はるかは実際はきっと柳みたいにたおやかなんだろうな。おまけに抜けるように色が白いし。
好ましい「気立てのいい男たち」
さて、大人になった蛍は、高野から「結婚しよう」と言われ、有頂天で紙に「結婚」と書いて貼るが、毎回いろいろな難題が立ちはだかる。節約、我慢、ラブラブ、料理…と蛍にとっては苦手なことばかり。それを一生懸命がんばっては失敗する姿が、女の目から見ても可愛いのだ。
当然、そんな蛍に惹かれる男が登場。契約社員の瀬乃(向井理)である。ますます、どこが干物だ! それにしても向井理は「ゲゲゲの女房」で忙しいだろうに、レギュラーで出演とはすごい。ノッてる時期というのは、ハードなスケジュールもこなせてしまうものなのかしら。
デキる先輩・山田姐さん(板谷由夏)と二ツ木(安田顕)の恋もほほえましい。二ツ木は山田のビシバシと仕事する気の強いところにホレたのに、山田は「専業主婦になる」と言い出すスレちがい。高野も二ツ木も「自分と結婚することによって、相手の人生を変えてしまっていいのだろうか」と悩む。こういう「気立ての良い男」が女としては好ましいです。
高野と蛍のやり取りがこのドラマの大きな魅力だ。藤木直人が真面目な顔で、「ザマーみそ汁は煮干しでダシをとれ、ベーだ」とお尻を突き出してジンベエ姿で逃げる。会話が面白いのは脚本がうまいのね。
都内なのになぜかホタルが飛ぶ和風の縁側で、ビールを飲みながらこんな会話ができるなら、結婚してもしなくても、どっちでもいいんじゃない? うらやましいな、蛍ちゃん。
カモノ・ハシ