大食い早食い名人の小林尊さんが、米国ニューヨークのホットドッグ早食い大会の会場で警官に拘束され、逮捕されたニュースは、動画サイトのYouTube(ユーチューブ)でも少なからず関心を集めている。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」の動画は30万回以上再生され、AP通信の動画も引けを取らずに再生数を伸ばしている。
この大会は、毎年7月4日の独立記念日に開催される有名イベントで、小林さんは以前に優勝したこともあった。今年は主催者側と出場条件が折り合わず、出場していなかったが、当日は会場を訪れていた――。
圧倒的に「警官はやり過ぎだ!」
これらの映像には、小林さんがステージに上り、排除しようとする警官と小競り合いになったあと、後ろ手に手錠をかけられ、会場から連行されていった様子がおさめられている。周囲からは「コバヤシ」「コビー」「フリー・コビー(小林さんのTシャツに「Free Kobi」と書いてあった)」などと叫ぶ声が上がり、騒然とした雰囲気だ。
動画の視聴地域は北米と日本が圧倒的に多く、視聴者からのコメントは9割方英語のもの。それらをざっと見ると、「なんで逮捕?」「コバヤシに自由を!」「コバヤシって誰?」「彼に食わせてやれ」などのコメントが定期的に現れていた。
なかには、「主催者と契約せず、大会に出場しなかったのは彼の責任だ」などとして、大会不出場を決めた小林さんがステージに上がって、なんらかのアピールを試みたことを批判する向きもある。
あきらかに多数を占めていたのは、コバヤシはべつに犯罪者ではない、警官による逮捕はやり過ぎだ、といった論調だった。「ホットドッグを取り上げることはできても、自由を取り上げるべきではない」というコメントが高い評価を得ていた。
小林さんは逮捕の翌日に釈放されたものの、公務執行妨害などの罪で訴追されたという。
ボンド柳生