明日のW杯南ア大会「日本対オランダ戦」は土曜夜の8時半キックオフということもあって、テレビ視聴率は50~60%と驚異的な数字が予想されているが、もし日本が先制点でも取れば、過去最高だった2002年日韓共同開催の「日本対ロシア」の66・1%を上回ると見られている。
これにぬかりなく目を付けたのが自民党だ。参院選向けCMを試合の中継放送で2回流すことにした。内容は「いちばん。」をキーワードに、白いバックの前に谷垣禎一総裁が登場して、こう語りかける。
「今のあなたと同じように、私も日本のことを熱く思っています。世界でいちばん幸せな国になるために、私たちは実行します」
どのタイミングで流れるかはまだ未定だが、選挙向けCMの放送はこれが最初になる。
気になる広告料金、自民党はいくら払うのか。大手広告代理店のスポーツイベント担当者はこう話す。
「実は日本がカメルーンに勝つまでは、W杯のスポット広告枠は半分ぐらいしか埋まっていなかった。1勝してからやっとバタバタと決まりはじめましたが、オランダ戦はその中でも最も高い。30秒スポットで1億円ぐらいです。自民党は2回流すということなので、1億6000万円から1億8000万円というところじゃないですかね」
実況中継は地上波はテレビ朝日系が放送するが、NHKもBS1で放送する。絶叫アナや応援団解説者を嫌った視聴者がBS1に流れたら、自民党は捕らぬタヌキのなんとやらになりかねない。(テレビウォッチ編集部)