倉本聰・たけし「終戦ドラマ」日本兵の亡霊が目の当たりにした65年後の日本

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   TBS系の今年の終戦記念スペシャルドラマは、倉本聰脚本・ビートたけし主演の初顔合わせで「歸國(きこく)」を放送する。

   終戦から60年以上がたった8月15日の深夜、静まりかえった東京駅のホームに軍用列車が滑り込んでくる。下りてきたのは太平洋戦争中、南の島で玉砕した元日本兵の亡霊たち。自分たちの死は何だったのか、その後の日本と家族たちはどうなったのかを確かめ、『戦友』たちに報告するためにやって来たのだ。

   浅草のテキ屋だった大宮上等兵(ビートたけし)は子どものころから苦難をともにした妹が、すっかり老女となったいまもつらい境遇なのを目の当たりにし、音楽家だった木谷少尉(小栗旬)は生き別れたかつての恋人を訪ね、あれから長い時間が流れたことを痛感する。

   このほかにも、向井理、塚本高史、温水洋一、遠藤雄弥、生瀬勝久、ARATAらが将兵の亡霊を演じ、それぞれの「戦後」に驚愕し、怒り、嘆き、また喜ぶ。脚本の倉本は「鎮魂のドラマであり、怒りと悲しみのドラマである」と言う。

   日本将兵の戦死や戦災被害者の死は、日本の戦後の発展や民主主義の礎になったとよく言われるが、はたしてそのような戦後になっているのか、「むだ死に」にしてしまってはいないかを問う重厚なドラマになりそうだ。

   番組放送は8月14日の夜9時から。(テレビウォッチ編集部)

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