また「後出しじゃんけん」かよ。NHKもよくやるよ――。そんな声が民放関係者から聞こえてきそうだ。高視聴率を続けるNHK大河ドラマ「龍馬伝」の高杉晋作役に伊勢谷友介が決まり、7月18日の放送から登場することが明らかになった。
高杉晋作は長州藩士で、坂本龍馬と並ぶ幕末のヒーロー。龍馬伝でも龍馬との絡みがドラマのひとつの見せ所になると話題になっていた。
伊勢谷はTVドラマ初出演となった昨年の「白州次郎」で、端正な風貌、切れのある台詞回しで注目され、映画「あしたのジョー」にも力石徹役で出演している。福山雅治との『競演』ということになれば、視聴率にも一層の弾みがつくというものだ。
NHKは龍馬伝の注目キャストをさみだれで発表していて、今月初めには龍馬が愛した船宿「寺田屋」の女将・お登勢役にバレエの草刈民代をあてることを明らかにしたばかり。話題のキャスティングを小出しにすることで、話題を引っ張っていこうという狙いなのだろうけれど、NHKも「商売」がしたたかである。