「鈍感力」作家・渡辺淳一がバッサリ!「鳩山は鈍感そのもの」

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   米軍普天間基地の移設は後戻り、マニフェストに掲げた公約はほとんど実現できず、支持率急落で迷走中の鳩山首相。その鳩山首相について、『鈍感力』の著者で作家の渡辺淳一は『スパモニ』のインタビューで、「鈍感力ではなくて、『鈍感』そのもの」と評した。

ナイーブならとっくに退陣してる

   渡辺はその根拠をこんなふうに語る。

「マニフェストから沖縄まで全部うまくいっていないのに平然としている。まともにナイーブな人なら、反省して退陣するんだろうけど…。 幼い時に人間関係があんまりなかったのかも。人に溶け込んでいない人は意外と鈍感。そういうタイプでないかな」

   渡辺は「『鈍感力』という言葉は誤解されて使われている。鈍感力とただの無神経、鈍感とは違う」と言う。

「鈍感力は長い人生のなかで、辛いこと、うまくいかないことがいろいろあっても、へこたれずに前に進んでいく力をいう。鳩山さんや幹事長はただの鈍感だね」

   また、渡辺は総理周辺にも問題があると次のような指摘をした。

「みんなに総理、総理と言われ、おだてられ、褒められて、こんな居心地のいいポストはない。裏で『何の能力もない』『どうにもならない』と言ってても、総理が来ると、男でもワーワー、キャーキャーと、へこへこした対応をする。日本人は基本的に権力への弱さを持っている。それがひたすら図々しく無神経にしているんだと思う」

   過去には優れた鈍感力を持っていた政治家はいたという。渡辺が挙げた最近の政治家は、「小泉さんだね。郵政民営化が良いか悪いかはともかく、明確な意思と目的意識でがむしゃらに進んだ。あの情熱と迫力にみんなが打たれたのだと思う」と評価する。

   さらに、吉田茂と田中角栄の両元総理をあげ、「あの時代に必要だった政治家。2人は抜きんでていたね」という。

   さすがに作家。女性だけでなく人間観察力も鋭い。

文   モンブラン
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