選挙になれば、やっぱりこうなるのか。とうとう「ヤワラちゃん」こと谷亮子(34)までが出てきた。参院比例区で民主党から立候補するという。会見する脇には、満面笑顔の小沢幹事長の姿が……。谷によると、出馬の話があったのは3月で、決断したのは4月下旬だという。谷は3月末でトヨタ自動車を退社していた。なるほど。
二足のわらじの先輩・橋本聖子「難しい」
出馬会見で「スポーツ振興に尽くしたい。自分のことだけではなくて、後に続くアスリートのためにも、現役だからできることがある」と語り、五輪については「現役続行、ロンドンで金を目指す」ときっぱり。
4歳の長男、7か月の次男の子育てもある。夫の巨人の谷佳知は「やってみたら」と後押ししてくれたという。結婚の前後に、「田村で金、谷で金、ママでも金」と公言していたうちの、「ママの金」だけは実現していない。だからロンドンということか。
しかし、町の声は、両立できるのかと懸念の声ばかりだ。
「いつ練習して、いつ国会活動するのか」
「急に欲張りになった?」
政治評論家も「議員活動も選手活動もというのは困難」という。また、五輪の出場はポイント制で決まるので、大きな大会にも出ないといけない。これも難しい。ただ、「オリンピックと政治」の両立については前例がある。橋本聖子参院議員は96年、議員ながらアトランタ五輪の自転車競技に出場、3000メートルで12位になっている。が、阿部祐二レポーターによると、橋本はきのう両立の難しさを語っているという。
しかし、政党からすれば、名前の知られたスポーツ選手、芸能人などは、全国から票を集められ、確実に議席を確保できる。お金もかからない。今回もすでに、体操の池谷幸雄(民主)、巨人の堀内恒夫(自民)などが立候補予定だ。
「びっくりしましたねー。選手も議員もやると」(加藤浩次)
弁護士の菊地幸夫は「(国会審議での)法律の出方も複雑でスピーディーになっているから、大いに勉強しないといけない。そのなかで選手ができるか」と疑問を投げる。
テリー伊藤も「スポーツ界のアイドルだからね。相当ずうずうしいよね(笑い)。会見でもためらいを見せない。これ政治家には一番必要なもので、鈍感力がある。もしかしたらいいかな」と、ちょっとわかりにくかったが、「ただ、もしボクが出たら、ほかのものを捨てて議員に全力投球になると思う。そのあたりはどうかなと」
香山リカが「古風な女性だというイメージが、民主党にどうかなと思ったが、何か超越してる。政治家って子どもが目指す職業ではなくなっていたのが、谷さんが出ることで、子どもたちも変わるかもしれない」
しかし、確実に当選できる人を囲い込むのが戦術だなんて……だから参院なんか要らないといわれるんだ。