「16連射」で知られるハドソン・高橋名人が2010年3月29日のブログで、東京・原宿で起きた「芸能人情報」騒動による若者の事故について触れている。
3月26日、原宿の竹下通りで、実際にはいないにもかかわらず「芸能人がいる」という噂が広がり、近くにいた若者が殺到して数人が病院に運ばれた。高橋名人はこの事故を、自分の「過去」に重ね合わせたのだ。
「私自身としては、笑って済ませられるような出来事ではありません」。かつて、「一日警察署長をしに、警察に行くんだ」という話の「警察に行く」という部分だけが広まって、「逮捕された」とねじ曲がって伝わったことがあるのだ。
しかも逮捕理由として「16連射は嘘だったから、詐欺罪」「子供の手を握りつぶしたから傷害罪」など、根拠のない話がどんどん膨らんでいったという。いまだに「高橋名人が逮捕された」と信じている人がいるほどだが、本人は諦めモードで、「今では私が笑い話として使っているんですが、これくらい開き直った方がいいんじゃないかなと思っています」と綴る。
しかし噂はとどまるところを知らず、とうとう「死亡説」まで飛び出したという。別の有名人にも死亡説が流れたことを引き合いに、「ちょっとだけほこりを感じていたりします」と笑い飛ばす高橋名人。
それでも、原宿の事故を例に「噂が先に広がると修正できなくなってしまいますね」と警鐘を鳴らす。自分自身が「根も葉もない噂」で傷つけられた経験をもつだけに、噂の危うさを改めて実感したようだった。<テレビウォッチ>