奇しくも今日(2月4日)、注目を集めている2人の帰趨が決まる。小沢一郎幹事長と朝青龍である。小沢は不起訴のようだが、朝青龍は、ついに引退に追い込まれた。
不起訴とは「犯罪不成立、犯罪の証拠(嫌疑)不十分、被疑者の死亡や時効完成等訴訟条件の不備、あるいは犯罪が軽微(微罪)であったり、犯人の性格、年齢、境遇から、はたまた改悛の情が顕著であるため訴追を必要としない等の理由で検察官が裁判所に処罰を求めない(公訴提起をしない)こと」(ネットの用語解説より)
検察との第2ラウンド
石川知裕容疑者らの起訴だけで終われば、地検特捜部を含めた検察への批判が高まることはもちろんのこと、検察側が、一連の捜査についての説明責任を果たさなければならないこと、いうまでもない。
産経新聞は「主張」でこう書く。「小沢氏は土地購入原資にしたとされる銀行預金を家族の名義にしておきながら、『私のおカネ』と断言した。法律違反である借名口座にはおかまいなしだ。こうした『脱法行為』を見逃すことは国家を溶解させることを忘れてはならない。(中略)全容を解明し、違法行為の摘発が検察の責務である」
文春も「いまは、国税が表立っては動いていませんが、検事たちの念頭には、所得税法違反がある。故・金丸信は金の延べ棒や銀行債権などの隠し資産が見つかって、結果的には脱税で逮捕できた。小沢幹事長の場合は日本中に買い漁った土地がそれにあたる」(検察に詳しい司法ジャーナリスト)と、まだ次があると読む。
小沢の秘書を20年にわたって務め、ゼネコンからの上納金吸い上げ方式を作り上げたT氏は、小沢と袂を分かち、前回の総選挙で、小沢と同じ選挙区で出馬したが落選した。そのT氏が、検察に協力しているという話を、私も聞いている。
小沢氏がこのまま幹事長を続けるにしても、予算が通った後から、検察とのバトル第2ラウンドが始まるはずだ。