埼玉西武ライオンズ元監督で野球解説者の伊東勤が2010年2月2日のブログで、話題のルーキー菊池雄星投手を評価している。
プロ野球12球団は2月1日、一斉にキャンプに入った。伊東は、菊池投手のブルペン入りの様子はテレビを通じて見たという。感じたのは「菊池選手は自分を冷静に客観視できているということです」。
注目度、話題性が大きいだけに、本人は普通浮かれてしまうものだろう。それなのに、マスコミに対しては隙無く答え、伊東の目にも大人びて見えていたようだ。
「しかし、その優等生ぶりは不安要素でもあります」
プロへの覚悟、大変さへの自覚があってのことだろうが、こうした振る舞いが逆に気後れになり、マイナスに働かないか――それが心配という。プロとしては結果への喜怒哀楽は抑えた方がよいが、時と場合によっては出した方がいいこともあるからだ。
「菊池選手が純朴で謙虚であることは、もうみんな分かったでしょう。18歳らしく、こういう一面もあるんだなと思わせるところがあってもいいのではないでしょうか」
菊池投手には今後、「いい意味での我を出していってほしい」と、エールを送っている。<テレビウォッチ>