登山家の野口健が2010年1月29日のブログで、森田健作・千葉県知事と同地・佐倉市の雑木林で清掃活動を行ったと報告している。
09年から千葉県の「環境大使」に任命された野口。不法投棄ワースト3位である現状を変えるため、就任にあたって、森田知事に「1つだけ」お願いをしたという。それは「知事自らの清掃活動」。富士山などでも「悪意に満ちたゴミ」と戦っている経験から、不法投棄をするような「犯罪者集団」には、環境問題を訴えても言葉は通じず、「摘発以外に方法がない」という。
そのためには、「知事自ら現場に乗り込む」ことと、「現実を背負っていただく」ことが必要。その申し出に森田知事は応じてくれた。「私は腹をくくっています。やりましょう」。そうして実現した27日の清掃活動で、知事は「なんだこれは!」と現状に怒りを示しながら、参加者と一緒になってタイヤなど粗大ゴミを荷台に運んだという。
実は、野口を不法投棄問題に駆り立てているのも「犯罪者集団に負けたくない」という「怒りの感情」。そうした「戦闘意識」を知事にも持ってもらうため、「不法投棄に宣戦布告しましょう」、そう提案したのだそうだ。「大使」だからといって「お飾り」のポジションではなく、しっかりと「明確なアクション」を起こす。そして、不法投棄を「必ず減らしてみせる」と誓った。それだけに、知事が動いてくれたことに「大きな可能性を感じる」としている。<テレビウォッチ>