歌手のアグネス・チャンが2010年1月5日のブログで、ド根性を見せつけている。
先日、新しいベッドカバーが「とってもほしかった」アグネスは1時間ほどかけて、家族の分までじっくりとお店で選んだ。しかし、食事をし、タクシーでホテルに戻ったアグネスは、あることに気づいた。「タクシーのトランクにベッドカバーを忘れた……」。
すぐにホテルのフロントを通してタクシー会社に連絡したものの、そう簡単に見つかるはずがない。憶えているのは、そのタクシーが「鮮やかなブルー色」をしていたということだけだったからだ。
「タクシーの番号がわからないと、難しいですね」
フロントにそう言われても、アグネスは聞かない。よっぽどそのベッドカバーがお気に入りだったのか、遺失届を出すため、「夜中近く」にもかかわらず警察に駆け込んだ。しかし、ここでも「番号がわからないと難しいね」と言われる。
それでも、「心優しい運転さんなら、戻るかも!」と諦めなかったアグネス。その思いが通じたのか、翌朝、ベッドカバーを置き忘れたタクシーがホテルまで戻ってきてくれたという。
この話を知った人は、みんな口をそろえて言うらしい。「奇跡ですね」。
ただ、アグネスは「奇跡ではなく、やっぱり正直で、心優しい人が世の中には確実にいるとの事です」とし、「人の心を信じて、希望を失くさなかったのが良かった」と執念で取り戻した忘れ物に、すこし大げさなくらい興奮していた。<テレビウォッチ>