プロ野球「日本ハムファイターズ」ダルビッシュ有投手がブログで、ピッチングの秘密を少しだけ明かしている。
2009年12月19日には「『投げる』事。」と題した記事を更新した。ちょうど前日も、テレビ朝日系報道番組「報道ステーション」で栗山英樹によるインタビューがあったばかり。ブログではこれに補足を加えている。
ダルビッシュ投手によると、試合中はストレートのキレ、変化球のキレを変えて投げているという。なぜ、できるのか。実は、キャリアのかなり早い段階――中学時代から、「投げる」ことを貪欲に研究し続けた結果、気付いたことがあったのだ。
チームには当時、キレのある球を投げる人、キレのない球を投げる人がいて、なぜなのか、疑問を持ったのがきっかけだ。周囲には話を聞きながら、情報収集もしていた。ある程度の答えは持っていたが、高校入学後もさらに、突き詰めていったのだ。
「何となく興味本位で始めた事が、プロに行っても使えそうやなと気づいた時に本気で研究しようとなりました」
とりわけプロの場合は同じ打者とは年間、何度も対戦がある。研究されれば、年を追うごとに、打たれる可能性が高くなる。かたや、新たな変化球は現段階では作れそうにない。辿り着いた結論は「変化球の曲げる位置、ストレートを伸ばすか、伸ばさないか」ということだった。今では球の握り方や腕の振りは変わらず、それでいて、同じ変化球でも何種類かに投げ分けているそうだ。
ダルビッシュ投手の「秘密」が垣間見えるこの記述。ところで、明かしてしまってもいいのだろうか。この疑問に、本人は「全然大丈夫です」。理由は、自分の考えをあえてわかってもらうことで、打者を混乱させる意図もあるみたいだ。「今までこういう深い話したことはなかったですね。また機会があれば書きますね」<テレビウォッチ>