<テレビウォッチ>郵便局を年金や介護の拠点に――。一見、亀井郵政担当相の思いつきっぽいオドロキのプランだが、番組によれば、じつは裏の仕掛け人的な発案者がいて、以前から水面下で検討されてきた事案らしいというお話。
その人物とは、シンクタンク山崎養世事務所の山崎養世。高速道路無料化の発案者でもある彼は、衆院解散前の7月8日、民主・国民新党の議員30人を前に、ある「ご提案」を行った。それは全国の郵便局に「年金の窓口サービス」を担わせるというアイデアだ。
「社会保険事務所は全国312か所しかない。これはパンクするのが目に見えてる。かといって何万もの事務所を作るのもムダではないか。全国には2万4250もの郵便局がある」。国民の信頼厚い郵便局は「国家の財産」。信用されてない社保事務所を大きくするより、お金の専門家でもある郵便局にやってもらうほうがいいじゃないかというわけだ。
その場にいた民主党の福田昭夫衆院議員は「かなり皆さん好印象を受けたと思う」。福田自身は「これは一石三鳥、四鳥にもなり、国民へのサービスが格段に向上する」と絶賛。山崎は、後に鳩山代表にも直に説明し、「ぜひ進めてもらいたいね」と言われていたそうな。
発案者の話を聞く限りでは、明日にも実現しそうな勢いだったが、今日(10月22日)のスタジオで「与党内で賛同は得られてるんですか?」と赤江珠緒キャスターが聞くと、「まだそこまでは行ってないと思う」と三反園訓・テレビ朝日コメンテーター。ただ、「実現する方向で動きだすんじゃないか」ということである。