<テレビウォッチ>8月30日に行われた暑くて熱い総選挙は民主党の圧勝だった。日本初の本格政権交代に、海外のメディアも大注目した――との噂を聞いて、当探偵社はさっそく動画サイトのYouTube(ユーチューブ)に調査にやってきた。
その結果、たしかにBBCやAFP、アルジャジーラ、中国、ブラジルなど世界各国のメディアが、ジャパンの野党またはデモクラティックパーティがポールでウィンのニュースを投稿していた。ところが動画ユーザー側の関心度となると、まるで秋風が吹きそうなほど冷ややか。なかには再生回数が0回、などというものが散見された。
それでは、次期首相となる鳩山民主党代表の人気度はどうなのか。「hatoyama」でユーチューブの動画を検索してみると、10万回以上の再生数を獲得して1位に輝いたのは、「G7 meeting in Rome - Japan's Minister of Finance Drunk? 」。言わずと知れた「もうろう会見」の中川財務相(当時)の動画だ。2位も同じく「もうろう」。さすがユーチューブでもっとも人気の高い日本人政治家とのウワサは伊達ではなかった。
なお、これらの動画が検索結果に表示されるのは、民主党の鳩山(Hatoyama)幹事長が財務相の辞任を要求したとの一文が動画の投稿文に入っているためだ。
鳩山代表本人が取り上げられた動画としては「Opposition wins Japan polls - 31 Aug 09」がある。が、再生回数は約600回と低調だ。名前が動画タイトルに入ってるものでは「Japan's Hatoyama hopes for historic change」が最上位。再生回数は400回程度にとどまり、視聴者層に浸透していない。
引き合いに出すのも気の毒だが、米国のオバマ大統領には800万回程度再生された動画もある。選挙では圧勝した新首相も、ユーチューブ上では目下「独自の戦い」を強いられているようだ。
OP・コンチーネ