香取慎吾に遠慮してる 「両さん」中途半端なつくり

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   <テレビウォッチ>TBSの新ドラマ「こちら葛飾区亀有公演前派出所」。香取慎吾が主役の両さんを演じる。

   人気の漫画・アニメをドラマ化するには苦労がいるが、初回はその苦労のマイナス面が出ていた。原作の魅力は、ハチャメチャ主人公の活躍プラス下町情緒といったところ。香取慎吾は器用で熱演しているのは分かったし、頑張ってはいるのだが、どうもマンガチックに演じようとし過ぎている脇の中で浮いてしまっていた。脇の演技も、そんなヤツいねえぞという感じ。速水もこみちの中川に香里奈の麗子、どうも生きてない。いかにもそろえました、というキャスティングだが薄い。

   話の筋は、御輿担ぎを軸に、反目する親子がやがて理解し合い……といったもの。こういうストーリーをはめ込もうとするのは失敗するパターンだ。もともとの漫画の精神からすると、ハチャメチャぶりが中途半端。半端なドラマっぽさは邪魔だ。もっと徹底してバカっぽくやれば良かった。

   ジャニーズに遠慮しないドラマ作りが必要なのではないか。香取慎吾を立てようとするあまり、返って浮いてしまう形にしてしまっている。ハチャメチャを徹底してコミカルにやるならそうしたことが出来る役者を起用する必要があったろう。

   脈があるなと感じたのは、アニメでは両さんの声を務めたラサール石井と柴田理恵演じる両さんの両親だ。演技が面白いし、この2人がうまく香取慎吾とからんでいけば、面白くなってくるかもしれない。

      アニメより コミカルにとは ちょいと無理

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