視聴者おかまいなし 名作ドキュメンタリーの「力」

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   <テレビウォッチ>BS朝日の「牛山純一20世紀映像遺産」。故・牛山純一氏は、1960年代以降に活躍した、日本ドキュメンタリーの草分け的存在だ。その様々な作品をアンコール的にいろいろ見せている。「老人と鷹」という濃密な作品が評判となり賞をとったのを覚えている。

   今回は、東南アジアのアンコール王朝についての作品を、カメラマンの解説をつけて見せた。ナレーションは名人、久米明。

   大変しっかりとレベルが高い映像をつくっていると改めて思った。しかし、今の視点からすると、視聴者おかまいなしで難しい作品だとも感じだ。退屈する。このテーマに感心がある人にとってはいいだろうが、そうでない人たちの興味を引く工夫はされていない。

   途中で三島由紀夫原作のドラマが挿入されていた。いわゆる再現ドラマ風なのだが、これが本格的ドラマで驚いた。今の再現ドラマはちゃちいけど、ロケ現場でつくっているようで何ともすごい力の入れようだ。

   こういう力の入った番組のアーカイブを見せていく、というのは地味ではあるがいいことだと思う。志は良い。

      先人の 偉業を偲ぶ ドキュメント

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