<テレビウォッチ>俳優で歌手の押尾学(31)がきのう(8月3日)、合成麻薬MDMAの使用容疑で逮捕された。六本木のマンションで全裸の女性が死んでいるのが見つかったことが発端という、まさにテレビ好みのネタ。
わかっているのは、押尾が2日この女性と一緒にいたこと。異変のあと、マネージャーに連絡して自身は姿を消した。マネージャーの119番で警察が確認したのは、死亡から約10時間後だった。
任意で事情を聞かれた押尾は、顔色が青白く手が震えるなど麻薬常習の症状があったため、警察が尿検査。MDMAの陽性反応が出たため逮捕となった。本人は「知人からもらった固形物を飲んだが、違法とは思わなかった」といっているという。
押尾は1998年、20歳で俳優デビュー。幼少時をロスで過ごし、ブラジルやドイツへサッカー留学したのが売りで、クールでワイルドな個性派として活躍していたほか、2002年からはロックバンド「LIV」のボーカルをつとめていた。
一方、「共演者キラー」としても有名で、有名女優との噂も多かったが、05年に共演した矢田亜希子と結婚、1児がいる。
テリー伊藤は、「3年前までやさぐれていたが、2年前カンヌへいったあたりからいい感じだった。でも、禁断症状が出ているということは常習だな」
芸能担当の井上公造は、事務所のエイベックスが押尾逮捕の前に解雇を発表したことで、「契約に違反する行為があったというが、すでに確証をもっていたのではないか。このところ六本木の高級クラブに出入りしていることが知られていた。矢田さんとは音信不通状態という話もある」
もともと矢田との結婚に、周囲は反対だったという。「矢田といえば、お嫁さんにしたい人気ナンバーワンでしたから、彼女にふさわしいか。また養っていけるのか、とね」と井上はいう。
テリーも、「ミュージシャンでは食っていけない。収入もそんなになかった」
問題のMDMAについて香山リカが、「興奮作用と幻覚作用がある。自律神経にも影響するから、量が多いと危ない。麻薬というと飲まないが、サプリのような感覚で飲む人が多い」という。
問題のマンションは、押尾の知人のものらしいが、家賃が43万円だとか。それを情事(?)の場に使い、高級クラブを飲み歩くというのは、まるで映画のような絵空事に見える。
一般紙は社会面の片隅の扱いだ。本来その程度の話なのだが……。