<人志松本の○○な話>毎回松本人志と様々な芸人たちがテーマに沿った『おもしろ話』を披露する『人志松本の○○な話』。今回は、夏にピッタリ! 面白い話と紙一重の「ゾッとする話」がテーマだ。
笑えない怖い話なのか、実は笑える話なのか、微妙なラインの話を披露したのはTKOの木下である。
「昨年の夏、うちら(TKO)は霊能者と一緒に廃墟ホテルで心霊ロケをおこなったんです。霊能者の人が、霊が居るっていうスポットでお祓いをしてくんですけど……」
寝不足気味なのか元々なのかわからないが妙に目が血走っている木下(それもなんか怖い)は、お祓いのジェスチャーを交えながら真剣に話を進めていく。そんな木下の様子に、周りの出演者も私もビクビク。
「……で、最後の企画で、1番霊が集まる部屋にモニター置いてみんなで心霊映像を見るってのがあったんですよ。その映像は最後に霊がバッと出てきて終わる、みたいなやつでした。……その後霊能者さんがお祓いしてくれたんですけど、『モニターを見ている時霊は木下さんの隣に居た』とか言うんですよ!」
えええ! それは怖い!
「で、僕が『霊は何してたんですか!?』って聞いたら、『一緒にモニターを見ていました』とか言われちゃって……しかも、映像の最後に霊がバッと出てくるところでは、その霊もみんなと一緒に驚いてたらしいんですよ……」
……と、ここで千原ジュニアがブハッと吹き出し、合わせて周りの出演者たちも一斉に笑い出したではないか。「なんで笑うの?!」と怒る木下に対し、千原ジュニアや松本は「その話おもしろいやん」と笑いが止まらない様子。確かに、『霊が木下のことを見てた』なら怖いけど、『一緒にモニターを見ていた』となると怖いというより面白い。
本人はゾッとする体験でも、他人が聞けばただの面白い話……木下の話は、まさに「怖い」と「面白い」は紙一重ということを表している。
皆さんもこの夏は、かの稲川淳二のDVDはとりあえず置いといて、友達と一緒に「怖いけど面白い話大会」を開催してみてはいかがでしょう。<テレビウォッチ>
じょん