知事たちよ調子に乗るな! 元知事「住民のためになってない」

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   <テレビウォッチ>さて、国内政治では知事たちが元気だ。橋下・大阪府知事はきのう(7月8日)、民主党本部を訪れて、同党次期総務相の原口一博議員らと意見交換した。話し合いの間中、テレビカメラがまわっているんだから、世の中変わったものだ。

   これはむろん、橋下知事らの首長連合が、マニフェストをみて支持政党を決めるとしている運動の一環。終わって橋下知事は「政治って魂(たましい)ですからね。一緒に地方を作り上げていこうという魂を感じました」。一方の原口議員は、「涙が出るほど感激しました」とは、なんとも純情な。

   この件では、自民の細田幹事長が「筋違い」といったために、橋下知事が、「そんなこと言われたら、民主と連携するしかないじゃないか」といったのが効いた。細田幹事長も「マニフェストにいれます」と釈明している。

   同じ日の午後開かれた全国知事会の特別委員会では、各党の政権公約評価が話し合われた。橋下、東国原知事ら7府県知事が出席した。

   橋下知事は、「いまの政治タイミングではっきりとわかるメッセージを出さないといけない。これじゃわからない」と、事務局が出した評価ペーパーの曖昧さに文句をつけた。「知事会は力がないし、これじゃ政党は振り向いてくれない」

   また、財源不足の問題を出した東国原知事に、「地方分権とは違う。それをいってしまうと国民はついてこない。消費税上げるなんて大反対です」

   東国原知事は、「足りないから国にくれといってるわけではない……あんまり公務員バッシングに走ってしまうと危険だと思う。みんなまじめで優秀です。ただ意識改革をしていかないと……」

   終わって、2人の会話。橋「リスク背負ってもらって、申し訳ない」、東「その指摘はありがたい」、橋「でも本当ですもん」、東「もうボロボロですよ」、橋「ボクなんか安全圏ですもの」

   橋下知事はこのあと、公明党の北側幹事長とも会談した。きょうは自民の古賀選対委員長と会談するという。

   スタジオには片山善博・前鳥取県知事(現慶大教授)。「間違えている。知事会の要望をみていると、知事のためなんです。本当の分権は住民のためでないといけない。住民に実感がないでしょ」という。政党についても、「知事の歓心を買って、住民の関心を失う」と手厳しい。

   また、「橋下さんは正しい。知事会は消費税上げろといってるんです」と補足して、これも知事の論理だという。なるほど面白い。

   東国原知事については、「地方では限界があるといっているが、具体的にどこに限界を感じたのか聞いてみたい」と突っ込んだ。「でないと、体のいい口実にと思われかねない」

   みのもんたが、「国政はどうですか」

   片山は、「今の霞ヶ関を改革できるかどうか。国民んことより天下りばかり考えてる。自民党では無理かなという観があるが、民主は未知数だ」とばっさりだ。

   まだまだあったが、評論家とは違う語り口、切り口が小気味よかった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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