<テレビウォッチ> 日本テレビの「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」。昨今、知事が国政を論じたり、タレントが政治に口出ししたりするのをよく耳にするようになった。この番組も、乱れる政治に肉薄してるのかな、と気になり久しぶりに見てみた。
大きな構成としては、19時から番組「サプライズ」で爆笑問題が出ている。続いて20時前からこの「太田総理」だ。「太田総理」はクイズと国会風論戦と2段構えになっている。19時からの変則3段組みと言えるだろう。いかにも視聴率が欲しい、という組み方だ。制作側の意図が漂っている。
「国会」の方の特徴は、政治家から弁護士、タレント、アホ系統まで一緒くたに出して笑いを取ろうという精神だ。今のバラエティの時流にのった線の番組ではある。今回は、入籍を禁止するのどうの、とやっていた。
ただ、登場してくる政治家の顔ぶれが「またお前か」というのばかり。政治家のみならず、タレントの方もういい加減およしなさいよ、といいたくなるメンツがそろっている。新鮮味が全くない。
クイズから「国会」へ移るときも何の説明もあいさつもない。どこか乱暴というか不愉快に感じる。重々しい内容を分かりやすく身近に、という精神がバラエティにあるのはいいのだけれど、限度がある。軽々しく扱い過ぎて、新しさもなくなってくると、こんな番組見たくないという人が増えていくだろう。由々しきことではないか。もう3年ぐらいやってるだろうか。早く辞めな、と言いたい。
シュフいない ごった煮番組 ただ疲れ