<テレビウォッチ>混迷、混沌を通り越し悪酔いしそうな解散・総選挙を巡る自民党の動き。笠井アナが『得もり』で、政権末期の大騒ぎを取り上げたのだが……
混沌とする中、小泉チルドレンの会合が6月29日夜、都内の日本料理店で開かれた。
おひざ元の横須賀市長選で負けた小泉元首相も姿を現し、「これほど厳しい状況のなかでやる選挙は初めて。野党になることもあっていいんじゃないか」と述べたという。
混沌のスタート地点は、元をただせばこの人がやった郵政民営化の「刺客選挙」に辿り着く。なのに、まるで他人事のようだ。
その小泉元首相の女房役だった中川秀直・元幹事長は「今の状況で戦ったら集団自殺みたいなことになり、できない」と、麻生降ろしの旗幟を鮮明に。
四面楚歌の様相を呈してきた麻生首相は、健闘していた党役員人事・閣僚不住人事について29日の会見で、「考えていません」と否定。ただ、言い直して「現時点で考えていません」と相変わらずはっきりしない。
では、解散・総選挙はいつになるのか? 笠井はまず「早ければ明後日(7月)2日という話もあります」と。
天皇陛下が3日にカナダ・ハワイへご出発される。7月12日の都議選の結果がでるとさらに状況は厳しくなるというのが理由だが、集団自殺論まで出ている中で明後日解散というのは唐突……
そこで笠井は「8月9日とか30日とかが投票日としてはいいんじゃないかとプレゼンテーションを用意してきました」と。
その根拠は、支持率がアップ(5月17日時点で27.4%)した高速道路料金の土日・祝日割引制をお盆(5、16日の土日)中は平日に拡大する方向で検討されている。その最中にやったらどうかというのだ。
実際、国交省は8月の6、7日と13、14の木・金曜日に拡大する方針を固めている。
しかし、目論み通りうまく行くかどうか。
キャスターの小倉は「そんなので支持率が上がって、得票率が伸びるなら8月全部(割引を)やればいい。自民党は醜態をさらけ出してみっともない」。
これに笠井は「だからこそ早めに……」と返したが、小倉は「早めにやったらもっと危ないんじゃないの……」
混沌とした政局を長々説明するために、笠井自ら混乱の極みに……