<テレビウォッチ>一時は番組に出演するたびに、「噴火」していた番組コメンテイターでコラムニストの勝谷誠彦。最近は毛を刈られたあとの羊のように大人しい。いわゆる番組の空気を読んでしまってるようで残念だ。
このたびの東国原英夫知事のソーリ騒動では、テリー伊藤も勝谷の意見を聞くのを楽しみにしていた。以前の衆院立候補騒動では「宮崎県民を裏切るな!」とえらい爆発的な権幕だったのである。
今日(6月29日)、勝谷の持論は変わってなかったが、口調はわりと冷静だった。「『改革の道筋はつけた』というが、1年や2年でできるはずがない」。それほど地方の利権や因習は強固なんである。現状での転出は「ボクが宮崎県民だったら、あまりに無責任すぎる」
司会の加藤浩次は東国原の主張を代弁して言う。「そこで、できないことが多すぎるから、国政に回って地方を変えていくっていう考え方なんでしょうね、東さんは」
加藤の話に、勝谷の動きがとまった。反論は噴火の誘因である。いよいよかと思われたが、勝谷はなぜかそのまま彫像のように固まっていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト