渡辺謙が「病」語る 「無茶する勇気ないと進めない」

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   <テレビウォッチ> テレ朝開局50周年記念ドラマスペシャル「刑事一代――平塚八兵衛の昭和事件史」の番宣として、主演の渡辺謙と、番組の筆頭コメンテーター鳥越俊太郎との対談を組み入れた。

どちらがショック?

   ハリウッド進出、クリント・イーストウッドのこと、家族、もちろん平塚八兵衛についてと、話題は広がったが、やはりハイライトは『がん』。ともに2度、克服しているのだ。

   鳥越が「同じ病気を抱える僕なら聞けるかなと思って」と切り出して「最初、(急性骨髄性白血病と)聞いたときはどうでした」と尋ねる。

   渡辺は「まだ29(才)のときだったので人間として全然、できあがっていないわけです。人生の終焉なんて先の先で全く考えていなかった。いきなりバンって目の前を閉ざされたみたいなところがあって当惑しましたよね。何だろう、これって」

   いったん仕事に復帰したものの4年後、再発する。「1度目とどちらがショックでした」と問いかける鳥越に、「2度目がショックでした」と渡辺は答える。そしてこう続けた。

   「1度目は、役者なんてどうでもいいや、生きてさえいればいいんだと思った。2度目は、仕事させてもらって、本当にオレ俳優やっててよかった、自分の使命みたいなものを感じることができるんだ、と思っていた中での再発だったので、絶対、役者に戻らないと生きている意味がないんじゃないか、という観念があった」

   今や日本を代表する国際派俳優は、さらに自らの病について「自分の体が生み出したものと、諦めたんじゃなく、納得したんです」と述べる。鳥越が「自分で後悔しないで生きる方がいいですよ」と言うと、「無茶と無理は違う。無理すると軋轢を生んだり、道理が引っ込んだりするけど、ちょっと無茶するくらいの勇気がないと前に進めない」と渡辺が語ってこの段を終えた。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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