「医師は謙虚であれ」 乳ガン手術のプロの信念

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   <テレビウォッチ> 胸、つまりおっぱいは、やはり女性の第2の顔といってもよい。多かれ少なかれ、女性はその大きさや形を気にする。どんな世代でも。男性が思うそれよりも、女性の胸に対する思い入れは、きっともっと深い。それだけに、乳ガンが発症したときの悲しみは、きっと激しいものだろう。今回のプロフェッショナルは、乳ガン手術のプロ。乳腺外科医・中村清吾。

   乳ガンは、30代から発症するケースが多いという。乳頭の上下から脇にかけて発症しやすい。腫瘍を摘出する際に、全摘手術をせざるを得ない場合もある。

   中村は薬物療法や放射線治療をいち早く取り入れるなど、患者の負担を考え出来る限り体に跡が残らない方法で治療を行っている。通常は腫瘍の上を切開して手術を行うが、それでは傷が目立ちやすい。中村は乳輪にそってメスを入れ、そこから腫瘍を摘出する。傷も形も崩れにくい手術ができる。

   「えらい先生にありがちなそういう雰囲気は全然無いですし、やすらぐ」。患者はそう言い、全国から中村を頼ってやってくる。中村の仕事の流儀は「医師は謙虚であれ」。

   「『自分がこう思う』でとどめないで、慎重に慎重にやっていかなきゃいけない。他の人からは白衣を着てれば先生だと思われるかもしれないけれども、でももっと謙虚でないといけない」

   謙虚に患者と向き合うことが、新しい技術への挑戦に繋がるのかもしれない。自分の今知っている知識だけで患者と接するのではなく、広く色々なものに耳を傾ける。自分自身を常に更新していくことが、謙虚さなのかもしれない。

   番組では乳ガンのセルフチェック方法を紹介していた。早期発見だと完治する率も高い。20人に1人はかかるポピュラーな病気。検診だけは毎年受けておいて損はない。

がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2009年6月9日放送)

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