<テレビウォッチ>冴えないオバサン、スーザン・ボイル(47)を一躍世界の歌姫にしたタレント発掘のイギリスのテレビ番組『Britain's Got Talent』。
その第1回チャンピオン(2007年)のポール・ポッツが来日し、『とくダネ!』で世界を魅了した歌声を披露した。
2年前に番組のオーディションに出演したときは、シャイで野暮ったく自信のない様子に冷やかな眼差しを送っていた審査員だったが……歌い出すと場内はシーンと静まり返り、終わると観客は総立ちとなった。
その様子は、動画サイトで世界中に配信され話題になった。
「少年時代にいじめられたせいか、自信が持てないんだ」というポールは、でも歌っている時だけは「堂々としていられる。歌だけはボクの味方だった」と。
で、その「野暮ったい男」(キャスター小倉)がスタジオに登場、いきなり、プッチーニのトゥーランドットより『誰も寝てはならぬ』を披露してくれた。
終わって中野美奈子アナが「オーディションの時と比べて雰囲気も変わって、自信がみなぎっているように感じましたが、ご自身ではどう変わられたと思いますか?」と。
これに応えてポールは「自信は出たと思う。ただ、不安がまだある。その要素は残しておいた方が良いものなのかも。あまり自信満々になるより謙虚な気持でやる方が良いと思う」と。
昨08年4月に来日し、今回2度目。よほど日本が気に入ったのか早くも「来年は札幌から沖縄まであちこち行きたいと……」と言い、最後に熱唱してくれたのは『青い影』、声量ある声がスタジオに広がった。