<テレビウォッチ>「隠していたか、ルーズだったということですよ」。川戸恵子(TBS解説委員)が憮然とした表情でこう言い放った。
公益法人などの幹部に所管官庁のOBが就任する天下りポスト。総務省が再調査したところ、なんと今2009年3月時点より4倍以上も増えていた。
司会のみのが唖然として「これどういうことですか?」と投げた疑問に、返ってきたのが冒頭の答えだ。
わずか2か月足らずで急増した「怪」。新聞報道によると、天下りポストは、3月時点では『95法人・104ポスト』だった。
民主等の求めに応じて5月に再調査した結果、『338法人・422ポスト』に膨れ上がったという。
増えた天下りポストの中で圧倒的に多いのが国交省と農水省関係。
国交省関係は『10法人・10ポスト』(3月時点)から『123法人・155ポスト』、農水省関係は『4法人・4ポスト』(同)から『107法人・125ポスト』に。いずれも公共事業と関係が深い公益法人などだという。
まるで桁が違うのはなぜか? 農水省は3月時点の調査期間が短く、十分把握できなかったと説明しているようだが、実際に調査したのか疑いたくなる。
与良正男(毎日新聞論説委員)も「度し難いですね。これだけ(官僚の天下りが)言われている時期に。今の麻生政権は行革にあまり関心がない。どっか行っちゃったんじゃないですか」と。
こうした流れをみると、麻生政権のいう「経費のムダ遣いを徹底的になくす」という公約は、たんなるお題目で、このまま消費税増税に突っ走る魂胆か??
最後、みのの「『朝ズバッ!』スタッフは忙しくなるよ~。行革バッチリやろうじゃない」に、スタジオから「やりましょう、やりましょう」の声が……。