中川・鴻池騒動にみる 麻生首相周辺の危機管理と倫理観

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   <テレビウォッチ>女性問題を週間新潮にあばかれて、鴻池祥肇・官房副長官がきのう(5月13日)辞任した。それも、新型インフルエンザ対策で大騒ぎの最中に2泊3日の温泉・ゴルフ旅行。往復には議員用のJRパスを使っていた。救いようがない。

資質が問われる

   本人は会見もせずに入院。「不徳のいたすところ。なんでこうなったのか。男と女の中は難しいね」(週刊新潮)といってるそうだが、お相手の40代の既婚女性との話ははじめてではない。この1月にも、麹町の参院議員宿舎のカードキーを渡していたと報じられた。

   このときは「天地神明に誓って、そうしたことはない」と突っぱねていた。 「天地神明」はこうしたときに決まって登場するが、こんな使われ方は天地神明にも迷惑だろう。

   今回は時期が悪い。4月28日は新型インフルエンザの発生を宣言して、政府の対策本部ができた日。副長官はこの会合に出たあと熱海へ向かった。29日は麻生首相が訪中。この日にゴルフ。30日は、世界保険機関(WHO)がフェーズ5を出して、舛添厚労相が早朝から会見した。副長官はまだ熱海にいた。

   三反園訓が、「官房副長官は官邸の危機管理担当。情報も集まる司令塔の1人ですよ。それが危機意識がない」

   しかも新幹線では、公務に使うための議員パスを使った。

   赤江珠緒が、「パスは税金で、年間5億円かけている」

   やくみつるは、「議員としての資質が問われる。こういう古いタイプの政治家はいらないんじゃないか」

   評論家の有馬晴海が、「30日の夜は銀座にいたそうで、知り合いから『銀座なんかにいていいの?』と電話があった」という。官房副長官という職責がわかっていないかのような動きだ。入院については「政治家の常套手段。でもそうして隠れた人はだいたい議員辞職している」

   吉永みち子は「政治家は本当に病気のときは隠すのに、こういうときは堂々と病気になる。資質が問われている」

   鳥越俊太郎が、「個人的につきあえば面白い人かもしれないが、ちょっと自覚が足りない。こういう人を起用した責任を問いたい」と麻生首相に触れた。

   三反園は、「麻生さんが『健康上の理由だから』と任命責任はないといったのには驚いた。これを聞いて国民がそう思いますかね」

   有馬は、「民主党の代表選があったのでラッキーと、永田町ではいわれてる。あれがなければ、これが大問題になったと」「麻生さんは、鴻池さんとも河村官房長官とも日本青年会議所(JC)時代からのつきあいで、親しい人しか信用しない、『半径1メートル半の男』といわれる」

   「中川さん(前財務相)もお友達だった」(鳥越)

   「危機管理も倫理観もダメな人の集まり?」(吉永)

   なるほど、民主党騒ぎでだいぶ救われていることがわかる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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