<テレビウォッチ>阿部祐二リポーターが「モスキート」なる、イギリス製の高周波発生装置をスタジオに持ち込んだ。メーカーによると「高周波」というのは、20代前半までの若者にしか聞こえない不快な音で、「モスキート」は1万7600ヘルツの不快音を出すのだという。
阿部(50才)自身はすでに、10代から40代までの番組スタッフたちとともに体験ずみ。1万ヘルツまでは全員、認識できたが、1万7600ヘルツになると10代の男性にしか聞き取れない。「オレ、まったく聞こえないよ。どうして?」と、イラつく阿部。専門家に言わせると、これは単なる老化現象だそうで、年とって聞こえなくなるのが当たり前とのこと。
スタジオには、葉山エレーヌ(26)、加藤浩次(40)、おおたわ史絵(43)、江田けんじ(53)、テリー伊藤(59)が並ぶ。テリーが「私は多分、聞こえると思います。耳には自信があるから」と笑う。
「モスキート」のスイッチを入れる。最初は誰からも反応なし。彼らから5~6メートル離れて立つ女性新入社員2人(23)に阿部が尋ねると、「キーンというイヤな音です」と答える。「23才と26才に微妙な差があるんですね」と阿部。
装置のすぐ側まで近づいて耳を傾けたテリーが「聞こえた」と言うが、どうやら、これはモーターの音と判明。「見栄を張らなくてもいいから」と江田に冷やかされていた。次に、テリーと同じ格好で耳を澄ました葉山が、「あ、私、左耳なら聞こえます」。
番組がなぜ「モスキート」の紹介に及んだかというと、若者の公園荒し被害(2008年1年間で300万円)に悩む東京・足立区が、彼らを撃退する目的で導入を検討しているから。数分で立ち去るのではないかと見られている。23時から5時まで高周波を流す予定という。
価格について番組はふれなかったが、効果があるかどうか、見ものである。