<テレビウォッチ> 政府が推進しようとしている「エコポイント」に、スタジオ陣から疑問の声が噴出した。エコポイントとは、省エネ性能に優れたエアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビを新たに買えば、最高で、それぞれ9000点(9000円相当)、1万点、3万6000点のポイントをもらえる制度。
西村綾子リポーターの説明によれば、その目的は(1)省エネ家電の購入促進 (2)経済の活性化 (3)地デジ対応テレビの普及とのことだが、ポイントを使ってまた何か買ってほしいとの狙いだろう。
それはともかく、今週金曜日(5月15日)スタート予定なのに、ポイントの取得手続き、使い方など不明な点が多いという。荻原博子(経済評論家)は「もっと分かりやすい方法でやれば、よし、消費しようという気持ちになるかもしれないけど……」と話す。いま一つスッキリしないのは「具体的な内容が決まるのは補正予算が成立してから」(ナレーション)のため。
加藤浩次に「見切り発車する理由は?」と尋ねられた江田けんじ(衆院議員)は「補正予算が成立するまでの買え控えを抑えたい、と政府は考えているのだろう」と答えたうえで、「このままだと、買ったはいいけど、大丈夫なの? と不安になる。制度設計をしっかりしてもらわないと、消費者に自己責任でやれ、となってしまう」と批判する。
テリー伊藤は「今あわてて買う必要はない。来年になれば安くなりますよ」と言い、さらに怒りの矛先を補正予算に向けて「バラマキが一番、問題だ。14兆円といえばとんでもない額。2年後、消費税は確実に上がりますよ。だまされてはいけない」とまくし立てた。
いずれにしても、「エコポイント」は、しばらく様子をみたほうが賢明なようである。