<テレビウォッチ> 新型インフルエンザへの対応を巡り、国内の病院で「診療拒否」が起きている、と今日(5月7日)の番組が取り上げた。発熱の症状があるだけで、海外渡航歴がないのに診療を拒否された、などの例が相次いでいるという。
リポーターによると、季節性インフルエンザの流行収束が例年より遅れており、現在もかなりの人がかかっている。舛添厚労相が5月6日、診療拒否について「医師法違反になる」「海外渡航もしていない方々まで拒否するのは行き過ぎ」などと医療機関を批判したことも伝えた。
この舛添大臣見解に異を唱えたのはテリー伊藤だ。「病院が悪者みたいになってるが、違う(悪者ではない)」。舛添大臣の「医師法違反」との指摘については、「失礼だ」とも話した。テリーの懸念は以下のようなことだ。――GW中に海外へ行った人たちの帰国がすでに始まっている。海外で感染したとしても潜伏期間中で発症しておらず、空港などでの検査の網にひっかからない可能性がある。海外では、渡航歴がないのに感染している例が出ている――医療機関側が、患者の「渡航歴がない」情報では安心できないのは理解できる、といったところだろうか。
一方、加藤浩次は「発熱だけ」の患者の立場なら「診て欲しい」とある意味当然の願望を述べる。テリーの指摘はともかく、過剰な診療拒否が望ましくないことは間違いない。さりとて厚労相・厚労省の「威圧的」とも受け取れる姿勢が、混乱回避の最善策とも思えない。現場の医師たちの不安も解消できる形で、意見交換しながらコトを進めて欲しいものだ。