「日本の介護制度」機能してる? 清水由貴子が自殺

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   <テレビウォッチ>暗さの微塵もない、あの明朗な女優が、まさか自殺とは……。女優で歌手の清水由貴子が、父親の墓石の前で、ポリ袋で硫化水素を発生させ自ら命をたった。4月21日に発見された。

みんなが支えなきゃ

   傍らには母親が意識不明の状態で車いすに座っており、病院に運ばれた。命に別状はないという。

   清水由貴子と言えば、1976年に日テレの『スター誕生』で芸能界入り。翌年には『お元気ですか』で歌手デビューし、萩本欽一ファミリーのメンバーとしても活躍。明朗な性格が親しまれていた。

   一体何があったのか? 番組が追った。それによると……

   2006年に芸能事務所をやめていた。「母親の病気介護に疲れて、いい顔ができないから」というのが理由だった。

   実は、幼いころ父親を亡くし、経済的には苦労の連続だったようだ。高校生で芸能界入りしたのも「お金が入るから……」。その理由は家族のため。

   その辺の事情をよく知る、萩本ファミリーの一員の俳優、小西博之が涙を流しながら語った。

   「あの子は本当にファン、見て頂いている人のために一生懸命やることを僕に教えてくれた。31年間芸能界でやっているけれど、僕をいちばん叱ったのは清水由貴子です。

   デビューした高校生の時、妹の弁当をつくって、送り出してから芸能活動。妹が家に帰る頃、1回帰ってご飯をつくり、また戻って芸能活動。家族が大事、家族がいちばんの人だった」

   結婚せずに家族を支え続けた芸能生活30余年の人生だったという。

   みのは「まーね~映像で見ても、今の日本の社会そのもの。みんなが支えなきゃならない問題でしょうにね~」とタメ息を……

   毎日新聞論説委員の与良も「家族だけに、心身的負担も経済的負担も強いてはいけないと言って始まった介護制度もうまくいっていない。そんなに頑張らなくていい仕組みをつくらないと……」と。

   ただ予算の範囲でばら撒いていれば事足れりという実のない福祉政策のツケか。根本的に考え直す必要が……。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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