<テレビウォッチ>1998年、和歌山県で起きた毒カレー事件で最高裁判決。被告と毒物混入をダイレクトに結ぶ物証などはなかったが、毒物のヒ素の鑑定、目撃証言などを重く見て有罪となり、死刑判決が下された。
被告は無罪を主張し続けており、判決後のコメントでも「私は犯人ではない」とあらためて訴え、「もうすぐ始まる裁判員制度でも私は死刑になるのでしょうか」と問いかけた。とくダネ!特設法廷はそれに答える形で、出演者が「もし自分が裁判員だったら」といった視点から、おのおの判決への感想を述べていた。
「申し分のない判決」と全面支持したのはデーブ・スペクター。動機が不明とされる点についても、「動機がわからないんじゃなくて、動機を言ってないだけ。被告の性格からいって、言わない、認めないのは社会に対しての嫌がらせ、リベンジですよ」
メインキャスターの小倉智昭はどうにも腑に落ちない様子だ。「状況証拠を積み重ねると(有罪)っていうけど、それってあくまで想像の域を出ないですよね」
オグラが灰色細胞を働かせてみた結果、ある可能性が頭から離れないのだという。「もし誰かが(毒カレー事件の)被告を陥れようと完全犯罪を企んだとして……100%うまく行って死刑になる可能性だって、ないことはないだろう」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト