<テレビウォッチ> 就任早々に刑事告発状と突きつけられた森田健作・千葉県知事。番組は、森田知事が4月16日に行われた初の定例記者会見で語った終始強気の反論を取り上げた。
スタジオでは、前宮城県知事の浅野史郎が「初めての就任会見で花束の代りに告発状では本当にお可哀そう。ハッピーじゃないですね」と同情を。
会見は、森田知事が「誤解のないようにちゃんとお話しした方がいいかと思い、私のコメントを読まさせていただきます」と前置きし、次のように語った。
「刑事罰に触れる行為など一切なかったと承知しております。無所属での立候補を表明した時、事務所に支部の解散手続きを取るよう指示いたしました……」
このあと記者の質問に移った中で、政治家としては「ちょっと軽過ぎ」が露呈した。
記者から「なぜ支部を解散しないといけないと思ったのか」と問われたのに対し、森田知事は口を尖らせ「それは男のケジメだよ」と、青春映画に出てくるような意味不明のセリフを。
「ケジメ」を言うなら、立候補表明する前に支部の解散手続きを終了させておくべきで、それが立候補者のケジメのはずだ。
自民党支部長を務めながら完全無所属を掲げることが虚偽にあたらないのか、どうもスッキリしない強気の会見だったが……法律上、本当はどうなのか。元検事の大澤孝征弁護士は次のようなコメントを……
「自民党の支部長という政党に所属し、幹部クラスになっていながら『無所属だ』というのは、虚偽といわれても仕方がない。ただ、無所属の意味が、政党の公認・推薦を受けていないということなら何らウソではない。これは法解釈で決めるしかない」
一方、スタジオの浅野史郎は「今回の『無所属』云々が違反かどうかとなると、刑事罰を受けるようなことまではいかないと思う。
むしろ問題は、森田さんが支部長をやっている支部が受け入れた献金が、森田さん個人の資金管理団体に流れたことのほうがちょっと……。迂回してカネが入っているのではないかと気になる」と。
いずれにしろ地検当局にきちっとケジメをつけてもらいたい。