「豪腕」が「ただの女々しいおっさん」に 小沢「続投」が残したもの

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   「オーマイニュース」が4月下旬にサイトを閉鎖することを、昨夜(3月25日)の「J-CASTニュース」で知った。

「オーマイニュース」失敗の理由

   「オーマイニュース」は、呉連鎬(オ・ヨンホ)氏が「市民みんなが記者」をスローガンに大成功した韓国ネットメディアで、2006年8月に「ソフトバンク」と提携して日本版を立ち上げた。初代編集長は鳥越俊太郎氏である。

   私が、鳥越氏の体調不安もあって、彼から頼まれて二代目編集長を引き受けた。07年末から社長に就任させられたが、その3か月後、「ソフトバンク」から追加融資を断られてしまう。やむなく5月末に、社員全員解雇という辛い決断をし、6月末で、私は退任した。

   その後、「ソフトバンク」関連会社の人間を迎え、タイアップ広告主体の「オーマイライフ」と名前を変えてやっていたが、うまくいかなかったようだ。

   「オーマイニュース」の失敗をひと言でまとめるのは難しい。だが、これだけはいえる。韓国の成功モデルをそのまま日本に持ち込んだこと。市民メディアといえども商業ジャーナリズムである。創立当初から、そのためのビジネスモデルを構築しようという努力が、ほとんどなされなかったこと。初代代表の呉氏や私を含めたトップの経営者としての「資質」の問題である。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト