<テレビウォッチ> 「大変嬉しいニュースがあるんですが、スポーツ紙にお願いがある」と小倉智昭が、のっけから文句。
チェコで開かれているノルディックスキーの世界選手権で、日本は男子複合団体で14年ぶりに金メダルを獲った。一般紙はみな1面でカラー写真なのに、スポーツ紙はどれも中のページの扱い。「1面はWBCばかり。どういうことだ」というわけ。
この種目、かつて日本は五輪を含め4連覇、荻原健司は個人・団体含め3連覇を誇った。当時はジャンプで得点をかせぎ、距離で北欧勢の追い上げを逃げ切る、という勝ちパターンだったが、その後ジャンプの得点を減らすルール改正で、日本は次第に勝てなくなったという経緯がある。
小倉は、「今回日本はジャンプで5位につけ、24秒差をリレーで追い上げていったのだから立派。ジャンプのエースだが距離が不調の高橋大斗をあえてはずして若い選手をいれ、最後写真判定のきわどさでドイツを振り切った。すばらしいこと」と興奮する。
わざわざ「名前を紹介しましょう」と、湊祐介(東京美装)、加藤大平(サッポロノルディック)、渡部曉斗(早大)、小林範仁(東京美装)の所属までを並べた。
諸星裕は、「地味なスポーツだからね。スポーツポリティックスというんですが、強くなると不利なルールになる、そのルールの変更を地道に乗り越えたというのは、本当に凄いこと」
小倉は、「ゴルフの石川遼君がトレーニングにクロスカントリーやったら、そっちの扱いの方が全然でかい。そんなもんですよ(笑い)。でも北欧ではノルディックの方が盛んで、荻原が行くと『オギワラ』と声がかかった」
「あれで学校へ通ってるんだもの」と諸星。
小倉はさらに、「映像を探したんですが、ないんですよ。チェコでの開催というんで、記者もいなかったんだろうが……」といったが、これは間違い。一般紙もスポーツ紙もちゃんと記者を送っていた。つまりスポーツ紙は東京のデスクがアホなだけ。しばらく後の同じフジの番組では、きわどいゴールの競り合い映像が出ていたから、外国通信社への手配が間に合わなかったらしい。記者を送らなかったのは、勝つとは思ってなかったのだろう。やっぱりアホ?