「発言の影響」読めない麻生首相 「面白い」か「困ったもの」か

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   <テレビウォッチ>麻生首相が「郵政民営化には反対だった」といったとき、「それをいっちゃぁお終いよ」といった自民党幹部がいた。そりゃぁそうだ。民営化で突っ走ったから今日がある。自分も閣僚として賛成したのだから。それかあらぬか、今日(2月10日)の朝日新聞の調査では、内閣支持率はとうとう14%となった。

恐れみたいなものが…

   そもそもは先週の衆院予算委。「わたしは総務相だったが、郵政民営化担当ではなかった。民営化には反対だったので、担当からはずされていた」というやつ。きのうの質疑でも責められて、「初め反対だったが、2年間の間に勉強して最終的に賛成になった」と苦しい言い訳。

   しかしテレビというのは便利というか、意地悪というか、昨2008年9月、日本記者クラブでのスピーチの映像を持ち出してきた。その中ではちゃんと、「民営化担当大臣ですからね。私が担当」といっていた。空気・漢字読み機能だけでなく、記憶回路も壊れてるらしい。

   だから、渡部恒三・元衆院副議長(民主)から、「総理にならない方がよかったなぁ。100年に一度というときに、あなたを総理にした国民は不幸だなぁ」とやられて、最後に「あの(郵政)解散は正しかったのか?」と聞かれて、またやらかした。

   「(小泉首相は)もともと常識的ではないというのを売りでこられた方ですから、率直に申しあげて、奇人変人としては、正しい行為だと思います」

   記者会見では、「修正? なんの修正? 議論の過程ではいろいろありました。しかし、最終的には賛成しました。全然かわってない」と平然という。

   小倉智昭が、「面白いといっちゃぁなんですが、困ったものですね」

   竹田圭吾は、「子どもが聞いても支離滅裂。郵政民営化で選挙をやって、いまの多数与党を得た。それを自分で否定した。みなさんをだましました、責任とれませんということ。そこまで腹くくっているのかな」

   14%という数字についても、首相は「政策はまだ実行に移されていませんから」とけろり。

   小倉は、「自民党内には、何をするか分からないという恐れみたいなものがあるのかも」

   数字も状況も、だんだん森元首相に似てきた。あの時は、次の小泉元首相がいたが、いまはだれもいない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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