<テレビウォッチ>100人以上から10億円以上を集めて姿をくらましていた『関西一の女相場師』、岩田矩子容疑者(45)が2月6日、逮捕された。容疑は出資法違反(預かり金の禁止)。「月5%の配当」なんてありえない話に、なぜ引っかかったのか。
着物が4000万円、帯が300万円、宝石がどうのこうの……派手な姿でパーティーなどで出資者をつかまえたあげくが「返すお金もない。ごめん」という手紙とメールでドロン。
交通事故で夫を亡くした妻から、保険金4000万円を、入金当日にそっくり。失踪する当日に、300万円を振り込まされた人もいた。電話でつかまえたという出資者は、「逃げてよかった。ゆっくり寝られるといってた。この人に何をいってもあかんのやと……」という。
小倉智昭が、「ギャンブルの予想屋さんで、本物ならば自分の金でやるはず」
取材した大村正樹が、「テレビをご覧の方は、バカな話にひっかかってと思われるかもしれませんが、取材してみて、自分だったらひっかかったなと思いました」と、岩田容疑者になって、スタジオでやってみせた。
まずピーコに、「100万円預けたら、年間12万円バックしますよといったら?」
「100万円でよければ預けるかな」(笑い)
今度は佐々木恭子に。佐々木は「ちょっと渋りますね」
大村は「じゃぁ、小倉さんの紹介だったら?」
「小倉さんがもうかってるといわれると、信用しちゃうかもね」
今度は小倉。「100万円だったら出すかも」。そこで大村は「小倉さんに何年も、月1万円をバックしたんです。友だちに紹介したくなる」「そうだろうな」
そこでまたピーコへ。ピーコは、「もしなんかあったら、小倉さんがくれるでしょ」とOK。
こうして小倉、佐々木、ピーコが各100万そろったところで、佐々木に歩み寄って、耳元で「出資額増やさない? あなただけ月5%にします。ほかの人には内緒」で、1000万円に。
大村は、「とたんにドロンしちゃった。私を恨みますか、小倉さんを恨みますか?」
「むずかしい。両方ですね」と佐々木。
で、小倉に「小倉さんは、恭子ちゃんの1000万円投資を知らない。でも大変なことになった。どう思います?」
「申し訳ないことをした」(小倉)
「ですよねー」と大村。被害者が集まってみて、初めて実態がわかった。「小倉さんのように感じている人が多い」
ピーコは「でも、1000万円で年間600万円返ってくると信じちゃうの?」
「小倉さんの紹介だから」と大村。「銀行から数千万円借りて預けちゃった人もいる」
福田和也が、「ずーっと金利低いですからね。100万円くらいなら……」
このシステムの申込書の名義は岩田容疑者でなく夫(60)。その夫と長男(31)、長女(28)、夫の母も失踪している。長男は元大手証券会社の社員で、失踪直前に辞めているという。自宅にあったパソコンもなくなっており、被害者の間では、長男が運用をしていたのでは? との疑いも出ているという。