<テレビウォッチ>黒人で初の大統領に就任したオバマ夫妻の夜は、伝統のボール(舞踏会)だった。今回は出身のハワイ州やケニヤ政府主宰も加わって、計10か所。ダンスが苦手というオバマ大統領も、夫人とともに4時間ボール巡りをした。
このために集まった寄付の内容が、初めて公表されたが、スピルバーグ夫妻、シャロン・ストーン、ハル・ベリー、ジェイミー・フォックスがそれぞれ5万ドル(約450万円)、マイクロソフトとグーグルあわせて10万ドルなど総額3000万円以上といわれる。不況どこ吹く風だ。
注目は、ミシェル夫人(45)のファッションだった。選挙戦の最中には、ドレスの値段の安さが話題になっただけに、ファーストレディーでどうなるのか。就任式・パレードでの衣装、ボールでのイブニング。
これをドン小西が切った。「ヒラリーさんは高慢ちき、特権階級という感じだが、ミシェルさんは全然違うんだよね。一般目線」
まずはボールで来ていたイブニング。「はっきりいって、いまいち。デザインが夫人に負けている」「左右非対称、ハイウエスト、ギャザーは悪くないけどつまんない」
ワンショルダーやギャザーは今年のトレンド。これにオーガンジーやライムストーンの装飾をほどこした特注品だが、さてお値段は?
「せいぜい40-50万円。歴代のファーストレディーはヨーロッパの一流ブランドで1000万円なんてざら。どうしてそうしなかったか。意図、メッセージがあると思う」
イブニングは、ジェイソン・ウー(26)という台湾出身のデザイナー。若いときをパリ、東京で過ごしたという。また、就任式のドレスは、キューバ系のイザベル・トレド。
「ローブジャケットが下のワンピースより長い。80年代っぽい」「よくみると、レースで、オフホワイトのシルクの『無双仕立て』。裏表で素材が違う。高級感は出ているが、彼女だから、せいぜい50万くらい。100万以上のものは着ないと思う」
もともと彼女は、「GAP」「Jクルー」などカジュアルブランドが中心。ドン小西は「似合うモノは何でも着ちゃう。彼女の着るものは流行るんじゃないかな」
また、就任式に出席した2人の娘、マリア(10)、サーシャ(7)もそれぞれ違った。これについてもドンは、「むちゃくちゃだよ。いろんなことにチャレンジしすぎ。普通ならお揃いにするとか、テーマつくるとかするでしょ。新鮮だよこういうのって」。オバマ家の自由な空気の表れらしい。
加藤浩次は、「高いものを着ないんですね」
テリー伊藤も「シンプルでいいですよね」
中山美香が色について解説。「就任式では、黄色いコートとドレスだったが、これはオバマ氏が唱えていた『希望』という意味があるそうです。米政界では赤か青が多いが、新しいものに挑戦したと」
ロバート・キャンベルが、「星条旗の色(赤、青)が多いんですよ。ファッション、ファッションしてないところが、好感もたれるんでしょうね」
テリーは「おばさんも、私でも着ようかしらというね。2か月くらいすると、6万くらいで南部のおばさんたち着てますね」(笑い)