<テレビウォッチ>入院していた5女の点滴に腐敗水を注入していた実の母親が、以前にも生後8か月の4女を同様の手口で殺害した容疑が浮上、1月14日殺人の疑いで再逮捕された。
母親は、殺意は否認しているものの、腐敗水の注入は認めており「看護する姿を周囲の人に同情されたかった」と話しているという。
この不可解な動機を解くカギとして、専門家は「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性があると指摘している。
容疑者の夫は、取材に対し「最初は信じられなかった。あれだけ子供が大好きやったのに、子供が好きだからこんなに(5人)つくったのに……」と。
で、不可解な動機を解くカギとして専門家が指摘する「代理ミュンヒハウゼン症候群」とは一体何?
1996年全米を震かんさせた、母親によって病気にされ続けた事件に似ているという。
難病と闘う8歳の少女とけなげに看病する母親としてマスコミに取り上げられ、94年には「マザー・オブ・ザ ・イヤー」としてヒラリー・クリントンから表彰された母親。
が、実は、この母親が娘に毒物を飲ませたり、バクテリアを点滴チューブに入れていたことが分かり、96年に幼児虐待の容疑で逮捕された。娘は200回の入院をし、40回以上の手術を受け、内臓の一部を摘出されてしまったという。
同症候群の患者を手がけたことがある銀座泰明クリニックの茅野分院長は次のように解説する。
「入院中の点滴に異物を注入して病気をねつ造し医療者や看護者の注意を引く。時には、かいがいしく看護し同情や関心を求め、自らの気持ちが満たされる精神及び行動障害といえます。それが直接的な場合は、自分自身の体を傷つけたり毒物を飲んで病気を装う」
となると気になるのは事件の行方。小木アナが「もし、そういった症状が当てはまるとしたら責任能力とはどうなるのでしょうかね~」と疑問を。
これに弁護士の石丸幸人が「注目されたいというのは、病気というより、動機じゃないですか。お医者さんの前で何ですが、病気、病気といって欲しくない。そんな理由で殺人を正当化されるはずがない。ただのわがままじゃないですか」と吠えた。