<テレビウォッチ>大竹真の「NEWSッス」は、「民放初の快挙」という。確かにNHK紅白歌合戦舞台裏にカメラが入っていた。
紅白の取材は通常、出演前や後の歌手たちのインタビューが主なのだが、今回日テレは「スッキリ!」のテリー伊藤と関根麻里が「応援隊」に選ばれたために、バックステージにまで入ったというわけ。
テリーが紅白に染め分けたシルクハットにフロックコート、ストライプのパンツという、アメリカのポスターみたいないでたちで登場。「衣装が重いんですよ」と、腰椎骨折後だけにこたえると。関根は「朝から絶好調です」。
これが午前10時には、スタジオにいるのだから、さすがNHK。応援隊はいわば宣伝部隊だから、催しもあるらしく、朝から大忙しなのだそうだ。視聴率を高めようという涙ぐましい努力なのだろうが、それをまたとりこんで流す日テレも相当なものだ。
紅組のトリになる和田アキ子(58)が、「歌うときだけ緊張する」なんていってるが、そのうち「終わったあとどうしよう」「うちへおいでよ。お雑煮つくってあるから」。このあたりが、本当の会話なのだろう。
木山裕策、スザンヌ、藤あや子、青山テルマ、Perfume、SPEED、ナベアツなど、廊下や楽屋でぞろぞろ登場したが、まあ他愛もないやりとりやら「スッキリ!ポーズ」やら。面白かったのが、水谷豊(56)。「いま一番恐いのは、朝起きて31日だったら、夢だったらどうしよう」(笑い)
最後に新年の抱負を、わざわざNHKの廊下で聞くという変な構成。
テリーは、「スッキリ!では怒っていることが多いので、楽しい、面白いシーンを紹介したい」
関根は、「25になるので、少し大人になれたらいいな」とセクシーポーズで締め。
スタジオに帰って、加藤浩次が、「テリーさんすごい適当な役を……」
テリーが「凄く楽しかった。スタッフが、僕たちが楽しくなかったら伝わらないといっていたが、伝わってましたね」
「ほかは緊張していても、テリーさんだけはリラックス」(笑い)
そこで大竹が本題に入る。テリーまで動員して、日テレが「番宣」まがいまでやった結果は……。
スポーツ紙によると、関東地区の平均視聴率が第二部42.1%で、3年ぶりに40%を超えたのだそうだ。で、紅白の中での最高瞬間視聴率は?
加藤が「58パー」といったが、11時40分のフィナーレの50.0%だった。「うーん」と微妙な反応。ちなみに日テレの裏番「ガキの使いやあらへんで」は15.4%と善戦していた。
大竹は、「一応視聴率下落に歯止めをかけた」と総括したが、意地悪勝谷誠彦は、「景気が悪いと視聴率が上がる」