<テレビウォッチ>テリー伊藤がでるからなのか? 「スッキリ!」が事件レポーターの阿部祐二をNHKホールへ出して、この日朝の紅白歌合戦の音合わせリハーサルをルポ。「民放にとって画期的なこと」(勝谷誠彦)は確かだが、自前の番組はどうなる?
なにしろ、カメラ禁止のホール内までカメラが入り、NHKもまた石原真チーフプロデューサーを登場させて、「準備は万端です」。
リハーサルのトップバッター木山裕策は、歩いてホールへ着いたところから、音を出すところまでを流す。「まだ信じられない」という木山は電車できたのだそうで、テリーが「就職試験の面接みたいだね」(笑い)。
「スッキリ!」自体は、振り込め詐欺(架空請求)ルポから、名言・妄言回顧、有名人のプレゼント、新年の展望まで、3時間半のごった煮特番なのだが、随所でNHKホールがつながって、ステージから客席を見下ろしたりする。
中継がまた、すんなりといかないものだから、加藤が大声で怒鳴ったりもご愛敬。阿部に、「ホールでレポートしてたら、邪魔じゃないですか?」「じゃまですね」(笑い)。もうすっかり、お笑い気分になっている。
その落とし前はちゃんとあって、山崎邦正が登場して「ここ日本テレビでしょ。なんで紅白ばかりやってるの?」(爆笑)。紅白の時間には、日テレは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日スペシャル」(12月31日18時30分-翌 0時20分)。山崎は、「スペシャル6時間あるんですよ」とわめく。
テリーが「紅白のチケットありますよ」に、山崎は「チケット? いただけるんなら……」(笑い)。「ガキの使い」は今回、「笑ってはいけない新聞社24時」。「モリマンとの因縁の対決に決着をつけます。ボクもやめますから」などと、しっかりPRしていた。
最後の時間帯には、スタジオにいたスザンヌもNHKホール前で阿部に合流。この間に、紅白出演者からの視聴者へのプレゼントが次々に紹介されて、紅白のPRがずっと続いた。
ひょっとして、「これくらいやっても平気」という自信のあらわれなのかも。時代は変わりつつある。