<テレビウォッチ>ソウルで行われたフィギュアスケート・グランプリファイナルにおける浅田真央(18)とキム・ヨナ(18)の激突は見応えがあった。3位以下とは大差がついて2人が抜けた存在であることは明らか。
結果は、浅田が逆転勝利したが、差は僅か。ジャンプのミスが、浅田1回に対し、キム・ヨナ2回。これが勝敗を分けた。が、現在の『実力』はどうもキム・ヨナの方が上らしい。佐野稔(フィギュアスケート解説者)も、スタジオゲストの恩田美栄(ソルトレークシティー五輪代表)も、ジャンプのミスが両者とも1回だったらキム・ヨナが勝っていた、と口を揃える。
佐野は「キム・ヨナはスピードが圧倒的。表情、しぐさが豊かで、内情から訴えかける滑りをする。演技構成点で浅田の上を行っている」と語る。
田中大貴が示すグランプリファイナルの得点表を見ながら小倉智昭が「芸術点だけを見ると、すべてでキム・ヨナがいい」と言うと、恩田は「キム・ヨナはスケートが滑らかで感情表現があった。大人っぽい。浅田は練習から芸術の方を磨いていかないと勝てない」と話す。
ピーコは「ファッション面で韓国の人は色の感覚がすっきりしている。この音楽だったらこの衣装で表現するというみたいに。その点で、真央ちゃんは甘い感じのものが多い。キム・ヨナの目の表情もすごい」とコメント。
田中によると、佐野は「キム・ヨナがもう伸びしろがなく完璧な演技をしているが、浅田はまだまだ伸びしろがある」と言っているそうだ。
「2010年のバンクーバー・オリンピックに向けてライバル2人の闘いは今後も続く」(ナレーション)。頂上対決からしばらく目が離せない。
アレマ
(編集部注)とくダネは2008年12月18日、「特捜エクスプレス」コーナーでグランプリファイナルの話題をまた取り上げた。小倉智昭キャスターは次のような説明をした。とくダネを含めメディアが、専門家の話として、浅田真央、キム・ヨナ両選手が2人ともノーミスだったらキム・ヨナ選手のポイントの方が高くなったはずだという言い方をした。しかし「どうもその辺誤解があったようだ」。浅田選手が転倒した「3回転フリップ」の直後に「3回転ループ」が予定されていたなどプログラム内容が紹介され、小倉キャスターは「ということは、真央ちゃんがこれだけの演技をきちっとやれば、2人ともノーミスでも(浅田選手が)勝てたということなんでしょうね」とまとめた。