<テレビウォッチ>麻生内閣が誕生して2か月。「政治家にも政党にも100点満点は求めないでください」と盛んに訴えた麻生首相だが、国民が下した採点は20点ほど(?)、満点どころか「落第点」。
キャスターの赤江が「もはや政権末期の声が上がっていますが、『麻生おろし』の動きがいよいよ始まっています」と、支持率急落で急変した永田町の動きを追った。
新聞各社が先週末に実施した世論調査の結果、『麻生内閣』の支持率は朝日22.0%、読売20.9%、毎日21.0%と大幅に下落した。
身内といえども、もはや庇いきれないというわけか、永田町でこだまするのは麻生離れの大合唱の声。
公明党の太田代表は「どうして下がったか、明確に出ていると思う。それはリーダーシップへの批判が数字に反映されたのでしょう」。
麻生批判の急先鋒である渡辺喜美元行革相はいよいよ出番が、とばかりに「今や政治に対し心の底から怒りを覚える」と吠え、返す刀で「裸一貫、財産分与も何も持たずに飛び出す。これが一番、インパクトがある」と離党をちらつかせた。
さらに自民党内からは「今の自民党ではダメ。もう一回下野するしかないでしょう」(党幹部)、「麻生じゃ選挙はできない。『麻生おろし』になりますね。そのあとは政界再編」(党役員経験者)などなど。
インサイドライン編集長の歳川隆雄は「早期解散に向けた水面下の動きが注目されますね。麻生さんがやけくそになって、お祖父さん(吉田茂元首相)の バカヤロ~解散ならぬやけくそ解散・総選挙の可能性もゼロではない」。
ジャーナリストの鳥越俊太郎が「もう一度総裁の顔をかえて選挙に臨む、ということはあり得ますか?」と。
番組に出演した自民党の山本一太議員がこの問いに「2年間で3人の総理が変わり、その間一度も国民の審判を受けていない。もう一度自民党が総裁選やって顔を替え、選挙をやっても、最初から(民主党の)大逆転と思う」と否定した。