<テレビウォッチ>解雇の嵐が吹き荒れるなか、民主党の菅直人代表代行がある視察を行った。その記念の一葉は、パソコンが置かれた狭い個室内のソファに菅が横たわる写真。
これを見て、番組司会のみのもんた。「この人解雇されたの?」「解雇されて、ふてくされてんじゃないの?」「これが視察の姿勢なの?」と、進行役の蓮見孝之アナに矢継ぎ早に質問する。
しばらくして、「あ、何かを体験してるワケ?」とガッテンした通り、昨日(12月4日)、菅はネットカフェ難民の実態調査のため、長期生活者が多い埼玉県蕨市のネットカフェを『体験』したのだ。
番組伝える映像で見ると、民主党議員が役所系を視察する際などによく見られる糾弾的な態度とは違い、じつになごやかな、のんびりとした雰囲気だ。
個室に入って、「代行、今日泊まって行きますか」と店の者に声をかけられると、パソコンのマウスをいじりながら、「いいねえ。ここで碁でも打ってりゃあ大丈夫だな、私の場合は」と笑顔で応じる。実際にソファに横たわると、「まぁ、静かなら十分寝られるよね」と好感触を口にした。
長期滞在すれば印象も変わってくるかもしれないが、いまのところは、(おそらく、初めて入ったであろう)ネットカフェが意外にお気に召したようではあった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト