<テレビウォッチ>小倉智昭も「またかと思った」と言う。札幌市の7つの病院で受け入れを拒まれた未熟児(27週)が死亡したのである。ただし昨年(2007年)11月のことで、今になって明らかになったのは、「東京の都立墨東病院など2ケースが報道されたことが原因ではないか。氷山の一角だと思う」(医学ジャーナリストの伊藤隼也)。
来年5月、出産予定の佐々木恭子には、人ごとではない。「恭子ちゃんにとっては、気になるニュースが多すぎるね」と小倉。佐々木は「自分でちゃんと調べて、いざとなった時にどういうふうになるのか考えておかないと、何かあってからでは怖い」。
大村正樹リポーターによると、体重1000グラム未満の超未熟児の生存率は30年前には約1割だったが、現在は7割になっているそうだ。大村の「今回の赤ちゃんの場合、受け入れられていたら助かったのでは?」という質問に対して、道立子ども総合医療・療育センターの医師は「その可能性は十分にあった」と答えている。
未熟児の治療には、NICU(新生児集中治療室)が必要だが、道立子ども総合医療療育センターなど5病院はNICUが満床だったこと、2病院にはなかったことが断った理由として挙げられている。札幌には50弱のNICUしかなく、全国的にも不足しているらしい。
小倉が「NICU の金額は1床いくらくらいか」と尋ねると、伊藤は「それより重要なのはお医者さんとか、お世話をするスタッフが足りないこと。日本の医療は大きな過ちをして医師の数を決定的に減らしてしまった……現場は疲弊した状態だ。トップが地域をどう見るか。すべての調整をやらないと。一番、必要なのは知恵だ」と語った。
高木美保が「道路よりこっちの方へお金を回してほしい」と口にすると、小倉が「麻生さん、見ていませんかね。よろしくお願いしますよ」と締めくくった。