<テレビウォッチ>FNNの世論調査で、内閣支持率が27.5%、首相にふさわしい人物で、麻生太郎31.5%、小沢一郎32.5%の結果を受けて、「驚きの数字が出ました」と言う長谷川豊アナが、調査内容の報告に入る。
福田康夫前首相の辞任1か月前の内閣支持率が29.3%だったそうで、「総選挙の切り札だった」(小倉智昭)現首相が就任2か月で早くもそれを下回ったことになる。『危険信号』といわれてもしかたない。その要因を探ると、麻生総理の人柄=評価しない56.7%、評価する33.1% 指導力=評価しない71.9%、評価する15.8% 言動=評価しない78.4%、評価する12.6%といったところ。
フジテレビの若松誠・解説委員長は「麻生さんは、政治スタイルを勘違いしている。まだ国民の審判を受けていないのに強いリーダーになったと勘違いして、大統領型の政治スタイルをとっている。選挙のカオとして選ばれたのに、自民党内からは『麻生首相では戦えない』という声が出て、政権の前途は厳しい」と見る。
これに異を唱えたのが、火曜日のコメンテーター、竹田圭吾。「有権者は麻生さんに大統領になってほしかった。景気が悪化しているからこそリーダーシップをとって、どんな対策でもいいからスピードを優先して実効性のあるものをやってほしかった。それが、定額給付金にしても、補正予算にしても後手後手に回ってしまった」「まだ挽回する余地は多少、残っていると思う。今からでも遅くないから、すぐに決断して中身のある景気対策に手をつけることは可能だ」とした。
「大統領論」はともかく、もうすでに求心力低下のスパイラルに陥っている感じで巻き返しは難しいような気がする。